私の本棚

以前、前職のパートのお姉さまに「ヘミヤマさんは、本、お読みになる?」と聞かれた。読みますよ~(時々)、と返事をしたら、もう読み終わった本がたくさんあるからもらってくれないかということだった。

自分で選ぶ本はどうしても自分が読みたい本だけになってしまい、好きな作家のものばかりが並んでしまう。誰かが選んだ本を読む機会って意外に無い。なのでその申し出はとてもありがたかったし、どんな本があるのか楽しみだった。

 

いただいてびっくり。なんと発売から1年以内の本ばかり15冊ほど。いやいやこんなに?ブックオフで売って錬金したらまた新しい本が買えるのに、本当にいただいちゃっていいんですか、とビビってしまうほど。しかも全て美品。

いいのよぉ~読んでくれる方にもらってもらった方が、とおっしゃいますけれども。…すみません…(私、そこまで熱心な本の虫というわけではないんです…!)ありがたく頂戴いたします……!

 

果たして、テレビ台兼本棚にしていた棚の中が、ほとんどいただきものの本になった。

ブレイディみかこの「僕はイエローでホワイトでちょっとブルー」「ワイルドサイドをほっつき歩け」、柚月裕子の文庫3冊、アンソニーホロヴィッツの「メインテーマは殺人」「その裁きは死」、林真理子のエッセイ、中野信子ヤマザキマリの共著、など。

自分では絶対に選ばない本ばかりで、これにはテンションが上がった。

新たな本が一度にたくさん加わり、私の読書欲も湧いた。最初に読んだのは、中野信子ヤマザキマリの共著「パンデミックの文明論」。まさに新型コロナウィルスが世界にものすごいスピードで広がっていた時に出された本で、身近なテーマと二人の女史による対談形式の一冊。非常に読みやすく、パンデミックにおける東西の文化も面白い。

https://tinyurl.com/2jouqgjo

 

この本を読みながら、並行してずっと枕元に置いていた読みかけの本も読んだ。「村上海賊の娘」の第二巻。

ずっと枕元に置いていたのは、決して海賊の夢が見たいからではない。言い訳だが、戦闘シーンが長すぎる。小休止をして他の本に手を出すと、この登場人物はだれだっけということになる。それだけじゃない。この人物の名前の読み方ってなんだっけ、となるのだ。知らない人たちが戦って、読めない名前の人が豪快に武器を振り回す。なんだよ村上海賊の娘、戦闘を見て怒ってるだけか。ねぇ、「七五三兵衛」って、なんて読むの、だれか教えて~と心で叫びながら、文庫の最初の登場人物一覧に戻る。

「しめのひょうえ」。読めないって。

 

パンデミックの文明論」と「村上海賊の娘」第二巻をようやく読み終わり、次に手にしたのが「枕草子のたくらみ」。いやあー正直、全然興味ない。興味は無いけれど読んでおきますか、いつか枕草子の内容に触れながら会話してたらかっこいいし。

そんなお気楽な気持ちで本を開いて86ページまで進んだ。それから多分3か月くらい、また枕元に置いている。決して枕草子の夢が見たいわけでもないし、枕元に枕草子~ププ~!みたいなお寒いことでもない。いい睡眠導入剤であることは確かなのだが、導入剤としての機能が優秀すぎるがゆえに、つまりはそういうこと。ヤクルト1000より健やかに眠れるかもしれない。

 

本棚にはまだ読んでいない本がたくさんある。どうにか早く「枕草子のたくらみ」を読み終えて、次の本を読みたい。「村上海賊の娘」の第三巻はまだ買っていないので、しばらく第二巻までで私の中では完ってことで。

 

 

 

✍️「今週のお題」本棚の中身