ウズラのたまご

給食がカレーの日に限って、夕食にカレーが出てきたことがある。一度や二度ではなく、度々。あの現象、何なんだ。母はカレーを作りながら冷蔵庫に貼ってある給食の献立表を見て「あ!」と言い、「ごめん…」と申し訳なさそうに笑っていた。

食に関しては、まずく無ければ何でもいいという無頓着な子供だったので、毎食違うメニューじゃなければ絶対に嫌だなどということは無かった。だから何が出てきても何でも食べるのに、母がルーを入れる前に豚汁に変更しようかとか、結局カレーとして完成して食べているときも「2食続けてカレーで悪かったね」と言うのがむしろ不思議だった。

 

好きな給食のメニューは何だっただろうかと考えたときに、「あれだ」というものが浮かばない。ただ印象に残っているのがウズラのたまご。給食のカレーには大体ウズラのたまごが入っていた。だから同じ日の夕食がカレーで2食続こうが何だろうが、全然よかった。

 

給食のカレーの中にウズラのたまごがたくさん入っていると嬉しかった。だいたい2つずつくらいなのだけど、クラスの給食当番が大雑把な男子だったりすると4つも5つも入っていたりしてうれしかった。口の中でプチュンと破裂させるのが楽しかったし、続いてまったりとした黄身が出てきて少し味が変わるのが美味しかった。

 

今更思い出してみると、好きだった給食のメニューはカレー、というか正確にはその中に入っていたウズラのたまごだったのかもしれない。

大人になってからウズラのたまごが入ったカレーを食べたことがない。

 

今度作ってみるか。ウズラのたまごマシマシで。

 

 

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