自炊の限界

一人暮らし丸3年で、自画自賛なのは自炊を継続していること。とくに朝食がきちんとしていること。

日曜日にまとめて買い出しをして4日分くらいの作り置き。水曜日あたりで少しだけ作り足す。

……偉いなぁ。
誰も褒めてくれないから自分で自分を褒めちゃう。偉いぞ。実に偉い。

だがしかし、それは突然にやってくる。


THE 飽き。


自炊したものがとても味気ない。
いや、薄味という訳ではない。不味いという訳でもない。けど、美味しくない。

自分による自分のための自分の自炊。しかも毎日ほぼ3食すべて。どうしたって飽きるのだ。

どうしたものかと悶々としていたとき、ひょんなきっかけで某AからCの料理教室に3回のみコースで入会してみることにした。

スタジオと呼ばれる教室は広く開放的で、自由に選んで使える皿はどれもおしゃれ。
料理を作ってフォトジェニックに盛り付けたら、食べて片付けて解散。
せっかくだし自宅で作れないようなものを習おうと、凝った料理のコースを受講した。

担当の先生(というか、コースの紹介とか契約の担当者)は肌がピチピチでおそらく年下の人妻。かわいい。だが突然ため口を利くなど妙に馴れ馴れしくて、AtoC社さんは社員教育(セールス面)を何か履き違えてないか?と憤りを感じた。本題からの愚痴への滑らかなピットインすみません。


ピットアウト。
本題へ戻ろう。

最初は、圧力鍋を持っていないので使い方を1から学ぼうと、角煮のコースを受講。
二回目は何種類ものスパイスを加えた本格的なカレー。
最後は四川風の麻婆豆腐。

どれも見た目に美しく、味も素晴らしかった。
それに講師の先生(契約のときの担当者とは違う)もナイスキャラ。

「これ知ってる人いますか?とても有名でオーソドックスなスパイスです はいターメリックです。」
問いかけから2秒で答え合わせのクイズをちょいちょい仕掛けてくる。
友近に似ていた。理不尽なクイズは黒柳徹子そのものだった。レッスンで使っている白だしを妙に勧められた。なんなら目を見て勧められた。

麻婆豆腐回の先生は
「麻婆豆腐って、顔にぶつぶつのあるお婆さんって意味なんですよ。中国の食堂で作ってた人のことを名前にしたんですって。食べたくなくなるね!」
食べたくなくなるね!ておい今から食べるんじゃい。


レッスンはとても楽しかった。小技や調味料の量り方の基本も改めて教えてもらえてとても良かったと思う。白だしの良さもよくわかりました。


しかし正直、習った料理を自宅で再現できる気がしない。持っている調理器具や一人暮らしの調味料事情では限界だ。そもそもコンロが一口だから煮込んでしまったら最後、何もできないのだった。私ってばなぜ角煮やカレーを…(入会の時点で「せっかくだし自宅で作れないようなものを習おう」とすでに目的がずれていた。)
まぁいいか。おいしかったから。

今週もまた日曜日が来る。
そう言えば近所のスーパーがつぶれたんだった。どうしようかな。頭が痛い。