出会えない系マッチングアプリ2
1ヶ月だけマッチングアプリに登録していたことがある。
お互いにプロフィールを見て「いいね」しあえばマッチング成功。
アプリ内のメッセージができるようになる。
初めてマッチングが成功した相手の方は、カレーをスパイスから作ることのできるカピバラ国家公務員さんだったが、残念ながら途中でメッセージが途切れてしまった。
と、ここまでが前回のおさらいです。
その後、何人かとマッチング成功するものの、全然ピンとこない。
(フラれる直前の空気感には第六感レベルでピンとくるのに)
(詳しくは「失恋供養」をご高覧ください)
ちょっと余談。
私に「いいね」してくださった方の共通点
・黒ぶちメガネ
・黒髪
・前髪長め
軽音部所属のオタクみたいだったディスってごめん余談終わり(早口)
マッチングに成功した方を前回に引き続き当たり障りなく紹介したい。
二人目:文末全部「!」の税務署職員
お堅い職業の方が好きなの?って感じですね。嫌いじゃないです。
結論から言うと、テンションが高めなのか文末に全て「!」がついていて疲れてしまった。
「はじめまして!」
「趣味はなんですか!」
「最近忙しいですか!」
私(……文章を脳内再生するとうるせぇ…)
私「忙しいです~お互い健康第一!頑張りましょ~」
二人目、完
私(だめだこれ会えねぇわ。きっとこのままやってても会えませんわー。
もう会えないのならネタ、じゃなくて思い出作ろ。経験値を積も!)
と、ポジティブにやけを起こしながら男性のプロフィールを全速スクロールしていると
「出身地:ドイツ」
が目に留まった。
私(ドイツ?!)
三人目:ドイツ人
プロフィールを見てみると、ほぼ完璧な日本語で入力されている。
写真は確かにドイツ人ぽい。
んでもってなんか
私「なんかチャラい」
パリピ感がにじみ出ている。
人は見た目が第一とは言ったものだが、写真から感じたのは
外国人と素敵な恋がしたーい!
と夢見る日本人女子と
マッチングしまくってんだ ろ う な
ということ。
夢見る日本人女子に告ぐ。
チャラい外国人は
チャラい日本人と
同じだよ~
国籍が違うだけだよ~
気をつけてね~
そんなことはどうでもいい。恋愛は自己責任の下、自由にお楽しみください。
私「…ウケる(これ絶対マッチングできる。絶対いいネタになる。)」
いいねポチッ
20分後
アプリ『マッチングしました!』
ドイツ人とまさかのマッチング成功!(しかも20分で)
メッセージも届いていた。
ド「初めまして~シュミット(仮名)っていいます!シュミちゃんって呼んでね。そっちのことはなんて呼べばいい?」
チャッレーーーーー!
シュミちゃーーーん!
チャラさからか、今までメッセージをした誰よりもスムーズなやりとりを期待できそうな感じ。
コミュニケーション能力?ドイツ人だから?なにこの人?すっげーな、と口悪くなりながらもはや感心の域。シュミちゃんすごいよ、すごいよシュミちゃん!
やりとりを続けていくうちに互いの仕事の話に。
私「お仕事は何をされているんですか??」
フランクにメッセージ送ってる相手から敬語で返されたら、なんか調子狂っちゃうよね。シュミちゃんやりづらかっただろうなぁ~めんご
シュミ「外資の会社で働いてるよ!
○○したり●●したり、結構いろいろ!」
私「大変そうですね~朝早くから夜遅くまで忙しいんじゃないですか?」
シュミ「まぁ忙しいけど余裕かな。結構自由きくし。
俺、社長に気に入られてるから出社の時間とか特に決まってないしね。」
なんだこのドヤ感~!
「社長に気に入られてるから」!
はい!名言いただきました!
シュミちゃんすげぇよ、実際仕事できるのかもしれないけど、若干社長のことバカにしてるのかい?
いや~大物感がすごいよ~シュミちゃ~ん!
あとそんなこと言って日本人の女性が
「シュミちゃんスゴーイ!外資系?しかも社長に気に入られてるの??えー!マジスゴインデスケドーー!キャピー!」
となるのだろうか。
なってきたんだろうな~う~ん。
私は、「キャピー!」とはならない代わりに、「なんじゃこりゃおもしろいな」とネタにしてしまったよ、改めてすまねぇシュミちゃん。
シュミちゃん「ヘミヤマは仕事は何してるの?」
私「留学生関係の仕事だよ。ビザ申請のこととか。」
これを言うと、きっとシュミちゃんはウェルカムな反応をするか、若干嫌がるだろうなと思った。
なぜなら、シュミちゃんにとって予期せず、私が彼を含む外国人を扱う分野の人間だから。
シュミちゃんは
シュミちゃん「へぇ(笑)おもしろそうだね(笑)」
圧倒的後者。
かくして、
キャピりもせず、しかも外国人関係の仕事に就いてる私と
キャピキャピした若い日本人ギャルを相手にしてきたであろうシュミちゃんとのやりとりは
シュミちゃん「じゃ、おやすみ!」
私「おやすみなさーい」
フェードアウトで終わった。
その後、マッチングアプリを開始して1か月が経ち、私は退会した。
思い出深い
カピバラさん、シュミちゃん、
(あんまり記憶のない文末「!」さんも)
どうか最高のパートナーとマッチングしていることをお祈りしてます。