結局は祖父の音読が一番強ぇぞ

帰省。それは精神と時の部屋。社会と言う名の天下一武道会で立派に戦うための修行の場。

ドラゴンボールを読んだことがないのにそのネタで挑む無謀さをお許しください。


帰省中は常にダラダラと何かしらを食べながら涼しい部屋で過ごしたので、体重が2キロ増え、長いこと悩んでいた紫斑もあっちゅーまに消えました。なので今度はお盆明けに医者に行くのをまた悩んでいます。悩みは尽きない。

今回の帰省は「ついにこの時がきたか」という感じだった。祖父母や親戚のオジサンだけでなく、母親までも独り身の私に口出ししてきたのだ。

経験者の皆様には「あるよね~その通過儀礼ワロス」「ついぞヘミヤマざまぁ」と思っていただけたらこれ幸い。未経験者の皆様にはふぅ~ん、へぇ~と流してもらえたら花丸。

えぇ、またそんなネタです。そんなんばっかです。私は今日も頑張って生きてます。


そもそも私のそういう話についてだが、家族に恋人を紹介した2ヶ月後に破局したことがあって以来、家族の間ではSMAPの森くんみたいな扱いなのだと思っていた。が。母親や親戚にとってはもうそういう訳にはいかないらしい。

日本と言うこの国の地方と呼ばれるその土地に土着したあの呪い(さっさと結婚して子供産むのが正しいみたいなやつ)はまだまだ御健在。求む、呪いを解いてくれる誰かなんか偉い人。


訛りが強すぎて何を言っているかよく分からない親戚のオジサンからは「なぁに一人で帰ってきたんかねー?!(笑)いつ連れてくるんがいやー?!(笑)」と言われた。

祖母には「ヘミちゃん彼氏できた?」「いないの?なんでだろうねぇ…」「ま、焦っても仕方ないね」の3コンボ。もう一人の祖母には帰り際に「早く彼氏できるといいね」と不意討ち。

まぁね。これらはテキトーにね。はいはいと話を合わせておけばいいのです。
しかし母親は手強い。


あるときは「一人も楽しいよね?」と、独身ライフ謳歌中のご意見番扱いされたり。

またあるときは、彼氏はいるものの今の一人暮らしはキープしたい(=結婚して共同生活したくない)と言っている知り合いについて、「共感しちゃうでしょ?」と謎のレッテルを貼られたり。

最終的には「どんな人がタイプなの?」と生まれて初めて聞かれたり。


ファーーーーー

と叫びたい気持ちになった。

追い詰められて苦しい気持ちと、母親に対する苦言を申し立てたい思いがあふれて、でもちゃんとそれを説明したところで諸刃の刃であることが明確なとき。人はファーーーーーと叫びたくなる。初めて知った。この夏、無駄な知識が一つ増えた。


普段寡黙な祖父が、部屋で私と二人きりになったわずかな時間。新聞の広告を音読した。

祖父「『親のための婚活セミナー:娘が結婚できました』…」

ファーーーーー


精神と時の部屋で修行した私。少しは強くなれたでしょうか。