一人パリ4.スライムはいなかった
24歳のGW、一人パリへ。2日目はブルターニュへ足を伸ばし、要塞フージェール城へ行くことに。目的のバス停の名前もよくわからないまま、勢いと勘で降り立ったそこは、ジャストミートでそこでした。
なんとか無事に到着。しかしながら予約した帰りのTGVまで余裕がないので、滞在時間は1.5~2時間ほど。駆け足で見るしかない。
チケットを買いに行くと、優しいおじいちゃんがガイド音声の貸出を勧めてくれた。
おじいちゃん「ガイドあるよ?」
私「大丈夫~(本当はほしいー!)」
おじいちゃん「英語よ?」
私「ううううーん(本当はゆっくり聞きながら回りたいんだけどぉー!)」
おじいちゃん「無料よ?」
私「シルブプレ(オネシャス~)」
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目の前に広がる石造りの井戸や石畳や城壁に例のファンファーレが聞こえる(幻聴)。
ドラクエの世界がそこにありました。ビアンカ~トルネコ~デスピサロ~
未だに写真を見るとわくわくする。
ちなみにこの日も雨だった。
詳しくはネットで検索してもらうのがいいのですが、フージェール城は10~15世紀の間、ブルターニュの地をイギリスやフランスから守ってきたところなんですね。
長い戦いの中で残ったのは要塞のみ。しかしよくまあ残ってますわ!
スーパーざっくり言うと、やんごとなき貴族政治のあたりから、武士に政治の軸が移っていったとき。足利さんが外国の明と勘合貿易したり金閣寺や銀閣寺の建てたり、ブイブイ言わせつつそろそろ幕府の暗雲漂う頃ですね。
ちなみに、城は城でも豪華絢爛なベルサイユ宮殿は17世紀にできたらしいので、フージェールはそれよりずっと前。
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フージェール城、なかなかに広い。
終わらん。
レンヌ駅行きの帰りのバスまであと30分。くそー建物内部のステンドグラスがめちゃんこかわゆいやんけー、プロジェクションマッピング的な解説もあるし、佐渡金山的な人形もあってその当時の人々の生活や城に住んでいた人たちのお困りポイントも説明されてるー!
△内部は暗くて写真がよく撮れなかったので外の写真ばかりですが、建物の中は中で楽しいです。
終わらん…!
時間さえ許せばブルターニュ地方の名物、蕎麦粉のガレットと、カフェオレボールに似たボルと呼ばれる陶器でいただくシードル(リンゴの炭酸の酒、普通に日本でも飲めるんだけどさ)を楽しみたかった。
しかし無理。
結局、Bダッシュ決めながら(表現のアラサー感)城の後半はサササーーッと眺めてゴール。音声ガイドを返却すると共に、苦し紛れの記念にフージェールの名前が入った文房具を購入。
音声ガイドを勧めてくれたおじいちゃんは「え?もう見終わったの?」みたいな顔されてました。そうですタイムアップで強制終了です。
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そんな感じでフージェール城、終わり。
バスの運転手さんが行きのときと同じ人で、「え?またあなた?」みたいな顔されてました。そうですまた私です。
続く~