一人パリ5.ハシゴ
24歳のGWは一人旅で一人パリ。29歳の現在GWは昼酒を煽りながらハンドクラップして、子育てブロガーのつんさんのブログと、すゑひろがりずのYouTubeでゲラゲラ笑ってます。現実逃避も甚だしい。
ちなみに今日お腹壊したので昼酒はもうやめます。
さーて、一人パリ3日目は待ちに待った第一日曜日!市内美術館、無料デー!
ハシゴするわよー!
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朝一でルーブル美術館のすぐ隣、オランジュリー美術館へ。さすが第一日曜日。朝一にも関わらずかなりの行列。
ここはクロード・モネの睡蓮が二部屋に渡り展示されているので有名。
美術品の点数自体は多くなく規模としては小さめ。しかし実はルノワールやピカソの絵画があったりするし、厳選された作品はどれも素人にもわかりやすく素晴らしい。
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ほくほくとした気分でオランジュリー美術館を後に、次はルーブッ…
え…?
最後尾…
どこ………
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ルーブル美術館の無料デー。私は舐めていた。ベロベロに舐めきっていた。
東京でも見たことのない行列。見つけられない最後尾。入り口からぐるぐると列が連なり、最終的に場外へ。
最後尾を探していたらいつの間にかお土産屋さんゾーンに突入。フランスパンのマグネットかわいい~エッフェル塔のキーホルダーベタでかわいい~と、もうルーブルのことはほとんど忘れ始めた頃、たどり着いたのが、オルセー美術館。
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ルーブルは翌日にちゃんとお金を払って見ることにして、オルセー美術館の列に並ぶ。最後尾と思われる男性に一応確認のため声をかけた。
私「ここ、列の最後ですか?」
男性「そうだよ。どこからきたの?」
私「日本です。あなたは?」
男性「ブラジル!妻とね」
この男性、内容は一切覚えていないが、ずーーーーっと喋っていた。一人で。そろそろウルセーなと思っていたとき、
男性「ちなみにこの列、オルセー美術館じゃなくて、美術館の目の前の屋台の行列だよ」
私「嘘でしょ」
男性「嘘だよ!」
私「お前」
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それからすぐ、ご婦人に声を掛けられた。
婦人「この列はオルセー美術館の?」
私「あ、はい。そうです。」
婦人「よかった、日本の方だった。」
男性「やっぱりそうだっただろ。」
私の後ろに並んだご婦人と男性は、自分の親より少し年上の日本人のご夫婦だった。見るからに品が漂う。医者か社長か、みたいな気品と余裕。素敵オーラがキラキラしていた。
並んでいる間、少しだけお話させていただいた。
どうしてその日が行列なのか聞かれて無料デーのことを教えたり、パリの宿は螺旋階段の素敵な個人経営のところにしたんだと写真を見せてもらったりした。パリに来たのは休暇で、普段はアメリカで働いていること、写真が趣味の旦那さんのリクエストで直前にギリシャのサントリーニ島を訪れたこと。アメリカの高速道路は片道5車線がザラで、奥様はいつになっても恐ろしくて慣れないということ。
とても楽しい時間だった。
ようやく入場することができたとき、記念撮影をした。一人で回ってると自分の写真無いでしょ?と気を利かせてくださったのだ。
3人で写真を撮って、解散した。
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オルセー美術館は面白い。
テーマ別に空間の雰囲気が切り替わっている。
見たことのある絵画がそこら中にあり知識がなくても、これってあれか!あれってそれか!なんぞゴッホの自画像だ!と飽きない。個人的にルーブルより好き。
巨大な時計の針の隙間から見えるのは、ピカソをはじめとした有名画家たちが若い頃に暮らしたモンマルトルの町。
残念だったのが、同時期に何点もの作品が東京出張していたことだ。すれ違いの連続よね、人生って。
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続く~
次はルーブル。
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後日談
オルセー前でお話させていただいご夫妻とは帰国してからメールを何通かやりとりした。
美術館で撮った3人の写真や、サントリーニ島の写真も送っていただいた。
それから全然連絡していないものの、昨年ふと思い出して勝手に調べたら、アメリカ支社の社長さんのところに旦那様のお名前があって嬉しくなった。
お元気だといいなぁ。