衝動と塩分

服とかバッグとか、購入することを必要に迫られているときに限って悩みすぎる。今度来たとき買おうなんてしてたら、もう売り切れていたということは少なくない。でも悩みながら買ってみて、家で見てみたらやっぱりあまり好きじゃなかった。そういうのもたくさん。
慎重であるというより買い物下手。心が満たされる買い物というのは年に1回あるか無いか。
だから見た瞬間に「欲しい!」と思って手にとって、「買う!」と決断するための衝動って必要だと思う。 ある程度は。

搾菜500グラム 170円+税

衝動を感じ、衝動のままに買った。

刻まれてなくて、拳くらいのキャベツみたいなやつが3玉。漬け物みたいなパウチに入っている。初めて見た。へーこれが搾菜のオリジン。

輸入食品を多く扱う店はテーマパークみたいで、これなに、なにこれ、と見てるだけで楽しい。そのアジア食品コーナーにあったのが、搾菜。
袋ごとに搾菜の球の大きさと個数が違って、微妙に重さに偏りもある気がする。

この雑さよ。否これはおおらかさ。ツボだ。素晴らしきかなアジア。あー旅行したい。

搾菜に色んな衝動を託して買った。久しぶりに心が満たされた。
税込183円。アジア価格に買い物の満足度がさらに上がる。
たぶんレジで私は笑顔だったと思う。

袋の裏面の指示に従い、搾菜を軽く洗って塩抜きをし、見慣れた形に切る。
切っている時からすでにコリコリの食感が手に伝わって、期待が高まる。

皿によそって、残りの一片はそのまま口に。つまみぐい。


予想通りにコリコリで、そして


しょ


っ…

っっっぺぇぇぇ…


(フリーズ)


塩抜きしても塩抜きしてもしょっぱくて、インスタント高血圧になれちゃうやつと化した。塩分にやられて命名力も無くなったってばよ。

心満たされる衝動買いの行く末がこれ。
何でもほどほどがいいですね。衝動も塩分も。


※残り(拳サイズ2.5球)はすべてスタッフ(筆者本人)がおいしくいただきマンモス。
※切り刻んだ後に更に塩抜きすることで塩分の調整に成功しましたので高血圧については心配無用です。