ポディマハッタヤさんを知っているか
スリランカ人のその人と私の出会いは小学生の頃。彼は鉛筆の芯となる黒鉛採掘の仕事をしているらしかった。ワイルドな彼の写真とその名前の文字列加減に、私や他の子供たちは感動した。未知との遭遇。まさにそんな感じだった。
あ、教科書に出てきた方です。国語の。
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誰もが皆その名前を呪文のように口ずさんだ。音読をするときにポディマハッタヤさんの名を噛まずにいけるか。噛まずに読めた子供は称賛され、うまく言えないときは笑いが起きた。
https://bit.ly/35G4gut
△ポディマハッタヤさんについて
ふとその名を思い出したのは、アルベルトさんが原因だ。
「熱い男アルベルトさん」
Kaldiの福袋に入っていた2本のオリーブオイルのうち、1本に彼はいた。ラベル裏面、生産者の顔、よりもかなりタレントチックな写りで写っていた。
しかしながらこのオリーブオイル、本当に美味しい!オリーブオイルってここまでフルーティーなの?!もうこれだけで十分ドレッシングになる。
「熱い男アルベルトさん」、確かに激熱だとわかる。
輸入系の食品には多いのだろうか。同じくKaldiの福袋に入っていた生クルミのパッケージにも社長の顔写真が載っていた。
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中国人の先輩が里帰りのお土産にくれるお菓子が異文化で面白い。
中国のお菓子は甘いものというよりかつまみに近いのか、しょっぱ辛いものが多い気がする。塩辛いとは違う。しょっぱいと辛いの合わせ技だ。甘辛いものも多い。そしてそれらは大抵油っぽい。さらにそれらは大抵肉っぽいが、主原料が小麦粉だ。謎肉である。謎肉の元祖は中国に違いない。
例えば「6块素牛排」。
解読できたのは「6本入りの牛肉味の何か」のみ。
どういうカテゴリーの食べ物なのか中国人の同僚に聞いたが「なんかそういうやつ」らしい。
いざ実食。
食感は、魚のすり身を揚げたものと凍みこんにゃくの中間、くらいかなぁ。それをもう少し固めにした感じだ。歯切れが悪く若干歯にくっつくので、くっちゃくっちゃぬっちゃぬっちゃする。
甘さが最初にくる。肉を甘辛く調理したときの甘さだ。バーベキューソースっぽさもあるだろうか。
と、突如山椒が舌から味蕾の機能を低下させる!し、しびれるー!
ヒャ~ となるが、一度開けるとどうしたって一気に6本全て食べなければならない鬼畜パッケージ。ヒャ~~ビールをくれ~~
こ、これ、小麦粉だよね?つまりパンとかパスタの仲間だよね?
この牛肉味の小麦粉の「なんかそういうやつ」、ちょっと待って私今、感情が掻き乱されてる。
とりあえず材料を確認せねば、舌からの情報処理に脳が追い付かない。パッケージを裏返す。
そこにはビビる大木みたいな謎の男がにこやかに写っていた。
※アナウンサーだそうだ
※いやアナウンサーがなぜ
中国の同僚が「なんかこの顔、変」と容赦なくぶった斬っていた。