オーストラリアでホームステイ6.授業

大学2年生のとき、オーストラリアで1ヶ月間の短期留学プログラムに参加した。
ホームステイ先のホストマザーは赤紫色のショートヘアが決まってる魔女系看護士で、トレンディ中国人の張さんのリアクションに初日から私は突っ込みが止まらない。
(※意味不明ですが、詳細は「オーストラリアでホームステイ1~5」参照ください)

いよいよ登校開始である。
初日は例の、バス停なきバス停から張さんと一緒にバスに乗って登校。
ちなみに書き忘れていたが張さんも同じ学校に通った。張さんは正式な留学生で、行く行くは私たちが通った学校(英語教育機関)が属する大学に進学するということだった。
張さんはトレンディなだけでなく優秀なのだ。

初日はプレースメントテストやら校則の説明、オリエンテーションで1日があっという間に終了した。
クラス分けによって私は結構多国籍なクラスに振り分けられた。
サウジアラビアリビア、コロンビア、韓国、タイ、そして日本。

授業内容は、現在完了形のあたりだった。

私「中学校やないかーい」

と、最初なめていたものの、英語による英語教育(他言語を介さない言語教育方法を直接法と言う)は結構ハードだった。
先生の一言一句を聞き漏らさないようにしつつ、グループでは話し合いを行う。

私(内容はわかるのに…、上手いこと伝えられない!それに自分が理解してることが合ってるか自信がない!)

わりとぼこぼこになった。
(でも日本の英語教育のおかげでテストの成績だけはいいという)

日が経つにつれクラスで友人もできた。またこれはいつか書けたらいいと思う。

一方で思うこともあった。
仕方ないことではあるけど、現地人つまりオーストラリア人と話す機会が、受け身の生活ばかりじゃ、皆無!せっかくなら現地人と会話したい。

確かにオーストラリアは色々な国から人が集まっている場所で、それぞれの出身の人々が話すそれぞれの英語こそ、オーストラリアの英語なのかもしれない。

しかし。そうは言ってもやっぱり。
オーストラリアのナイスガイと話してみたいじゃん…?

もやもやしながら家に戻る。やっぱり服屋とかで店員さんに話しかけてみる、とか?どうやったら現地人と話せるのか。

シーズーgirlsがパタパタと尻尾を振って出迎えてくれる。
君たちとは言語がなくても気持ちで通じる気がするよ。

部屋まで母シーズーが着いてくる。
かわいいね、と眺めていたら、粗相をしている。

部屋の外からタスマニアのネイティブイングリッシュが聞こえてくる。
そろそろ夕食だそうだ。
シーズーはもういない。

うん、まあ。
一つ一つ頑張ろう、と思った。