怖いな怖いな

いよいよ生活が苦しくなってきた。実際のところ、生活水準をガクッと落として、限界まで切り詰めて、パン屋でパンの耳をただでもらって主食としていた10年以上前の売れない若手芸人みたいな生活をしなければならないという状況ではない。この売れない若手芸人像も偶像に近いのだが。とにかく、差し迫って貧困というわけではない。感謝。

だけどじわじわと感じている。真綿で首を絞められるってこのことだろうか。

10月から雇用保険が上がって、いくばくか手取りが減った。そして転職した会社も、なにやら給料を下げますというようなことを婉曲的に言い始めた。おいおいおい。おいおいおいおい。話が違うんじゃないの~?これで転職前と同じかそれ以下の給料になってしまったら私… えー… まじすか…ちょっとしんどいっすね…

だったら田舎に帰って畑やりながらパートしながら、贅沢はできないけれどこの生活が楽しいです!みたいな生き方をしたいんだが…いやそういう生活だって決して甘くないとは思うんだけどさ。給料とストレスを天秤にかけて自分にこれでいいのだと言い聞かせる生活よりかは健康的だと思うのだ。いや田舎のダークサイドって会社の比じゃないってことも想像しうるんだけどさ。

 

そんな今日この頃、ぼんやり考えていた引っ越しが急遽現実的になった。というか、現実的にしてしまった。当たり前なのだが、内見に行ったらどんどん話が決まってきてしまった。もはや今住んでいるマンションの管理会社に退居の連絡をする前に、新居の申し込みとなり、そして新居の審査が通る前に引っ越し屋や各種解約の手配をしている。

これで審査落ちたらもう途方に暮れまくるほかない。

 

本当に生活が苦しいというわけではない。ただ、それはまだ今だから。じきにそうなるだろうな、という気がしてならない。そしてそのための防衛手段があまり思いつかなくて、さらにそのための勉強をするのも、なんだか腰が重い。

ネットの「初めての積み立てNISA講座」とか、もううさん臭くてたまらん。自分で情報収集して取捨選択するには、正しい知識が必要だということはわかってる。でもその正しい知識を得るための情報がまた多すぎてだな、という堂々巡り。なんだかな。

 

最近に始まったことではないけれど、やっぱり経済的に豊かな人ってずっと働いている印象だ。定時で帰宅して3食しっかり食べる私みたいな人は確かに安定しているかもしれない。実際不安定ではないし、誰かにとっては羨望の対象になる生活なのかもしれない。でも決して贅沢な暮らしをしているわけじゃない。たまにコンビニスイーツを買って、おいしくて幸せ、という生活。でもスイーツを食べながら、近いうちこれもまた贅沢になってできなくなるのだろうなと思う。怖いな。

生活を守るために家計管理の知識も入れつつ、でも結局は何を幸せとするかを決めないと、漠然とした不安に飲み込まれそうだ。ああ、家電の買取サービスの口コミが悪すぎてこれもまた怖い。