ルーティンに飽く

2023年のゆる目標として、四季折々のイベントを大切にするとした。仕事柄ルーティンワークだし、毎日の生活だって気を抜くとルーティンになっていく。変化の大きい日々を送りたいわけでもないが、それでも単調な生活は飽きてくる。

ペットを飼ったり家庭菜園などを始めたりすれば、日々の変化や成長を楽しむことができるのかもしれない。コツコツ励む趣味などもあれば、目に見える成果を楽しみにすることができるかもしれない。ただ至極面倒くさがりな私は、何かしらの理由を付けて新しいことを始めようとは思わない。継続は力なりとは言うが、その継続するというスキルがまずなんらかのエラーで使用不可状態なのだ。

前までわりと「ルーティンな毎日に飽きてくる」VS「趣味すら面倒」の構図で燃え尽きていたが、最近はもはや「&」になってきている。

「ルーティンな毎日に飽きてくる」&「趣味すら面倒」。字面に生気を感じない。

 

この事態に抗うことも面倒で、冒頭の目標を掲げたというわけだ。掲げるとは大げさだ。思いついたのだ。去年の年末に「また一年が終わった。今年なにした?思いだせん。思い出すのも面倒」となってしまったから。さすがにこれはやばいなーと思った。このままだと「一年たったかと思ったら10年経ってた」レベルで時間が過ぎていくだろう。だから、来年はひと月に一回くらいは季節を感じながら生活しよう、さすれば一年で何かしらしたことが思い出されるようになるでしょう、と思いついたというわけだ。

 

1月は正月料理をして、正月飾りも飾った。鏡餅も準備したし、正月らしくちゃんと昼から酒を飲んだ。2月は節分とバレンタインデーに、それぞれ海苔巻きとチョコ準備した。恵方巻ではなく、どちらかと言えば韓国風の海苔巻きだったし、それに合わせてスンドゥブまで用意した。3月はひな祭りで、ちらしずしとハマグリのお吸い物に挑戦した。岡田くんが「桃じゃないけど」と言って桜の枝を買ってくれた。部屋の気温が暖かくてあっという間に葉桜になった。

今月はお花見に行った。お祭りみたいに出店が出ていて、大阪焼きとかいう謎の粉ものを食べた。久しぶりの、ソースとマヨの祭りの味。ここ2,3年は中止されていた出店が今年から再開となり、平日だったが人がたくさんいた。春休みの小中学生も多かった。大阪焼きという謎の食べ物は別に美味しいものではなかったし、値段もお祭り価格だったが、雰囲気とか気候とかそういうの全部ひっくるめて旨くなるもんなんだな、と思った。

 

来月5月は子どもの日にあわせて近所の和菓子屋さんで柏餅でも買ってこよう。これまた近所の銭湯で菖蒲湯をやるだろうから、そこへ行ってもいいかもしれない。

7月は七夕。給食に出たみたいなゼリーでも作ってみるか。ピンクとか黄色の麺が混ざったそうめんを茹でるのもありだ。8月はスイカを食べよう。9月はお月見だんごとススキ、10月はハロウィン、12月はクリスマス。

 

はて。6月と11月は?

思いつかなくて、またもだんだん面倒になってきた。あ、あーそうね、6月…アジサイでも飾る…?ピンとこなくてちょっとどうしよう。6月に思いを馳せているだけなのに、そもそもゆる目標なのに、面倒になってきている。あー、あーやばい…あー…めんどい……。