令和の源平合戦

会社で、お土産にとご当地源氏パイをいただいた。

源氏パイとは、言うまでもなくあの源氏パイ。ハートの形のパイのお菓子。スーパーでもコンビニでもどこでも買えるし、言うまでもなくおいしい。いただいたお土産の源氏パイを食べながら、うなぎパイの方が硬いよね、ホームパイもあるよね、そんな話題になった。

そういえば、とふと思い出す。

「平家パイもありますよね」

何気なく言うと一瞬間を置いて

 

「なにそれ?!知らない!ギャグ?真実?」

「聞いたことない」

「ギャグならセンスいい!」

 

え?知っている人が…いない…?

平家パイがある世界線で生きていたと思ったらここはまさかのパラレルワールド?私ってばいつの間に平家パイが存在しない異世界に転生していたの…?!(異世界のレベルがしょーもねー!)『いつからこの世界に平家パイがあると思っていた?』という脳内に直接語り掛ける系文言すら頭に浮かぶ。

 

真実です!信じてください!四角くて、レーズンが乗ってるパイのお菓子です!私そんなにギャグセンス無いです!信じて!

平家パイはあることを、そしてそのネーミングセンスは私のギャグセンスでもないということを力強めに言ってその日は帰りがけにスーパーへ向かった。

確かあそこで売っていたはず。証明しなければ、平家パイってやつの存在をよォ…!

 

これこれ

 

ということでその日のうちに早速購入&翌日朝から各人のデスクに配置。各人出勤順に手に取り「これが平家!」「初めて見た!」とのこと。

平家は存在した。だがしかしマイナーらしい。このとき平家パイについて話した会社の人は全員首都圏出身だったのだが、平家は関東ではあまり浸透していないということ…?

そこで岡田くんにも聞いてみた。ちなみに私と岡田くんは出身県は違えど雪国出身。

 

私「平家パイって知ってる?」

岡田「うん」

即答!

 

平家パイってあれですか、地方の田舎でしか栄えてないっぽい?