夏のテレパシー

凡ミスやらタスクの漏れから、ハラスメント紛いのツッコミを受けてメンタルボロボロの週末。明日は休みなので酒でもかっくらって早々に寝てやろう、この世の中から自らを隔絶するしかないのだ、と思いながら自転車で帰宅していた。

トイストーリー4に出てくるフォーキーのようなメンタルだった。「ぼくはゴミだ~」のやつ。フォーキーメンタルだった。

スーパーに寄ってから帰ろうかと思ったが、そこの警備員さんがスーパーから出ていこうとする車をわざわざ止めて私のために行く道を作ってくれたので、その気持ちを受け止めて通りすぎてしまった。つまりスーパーに入り損ねた。
まあいい、冷蔵庫の中に食べるものはある。酒はない。酒…、もういいか…。コンビニで買う手もあるが、スーパーよりも高い金額を払ってまで飲みたいわけではない。だって私の目的はこのフォーキーメンタルの現実世界から、意識をなくしてしまいたいだけだから。
要するに気分転換したいのだ。酒じゃなくてもいい。寝たらいい。寝よ。
 
 
さすがに19:30には寝られない。
 
寝てしまえと思うばかり、いつもより数十倍テキパキと家事を片付けてしまった。
テレビも面白くない。この時間、もったいね~!と思うも、自己研鑽に余念のないタイプの社会人じゃないので勉強する気にもなれない。仕事のメモをノートにまとめるようなこともしたくない。
ただでさえフォーキーメンタル。やっぱり酒を買ってくればよかった。
甘いものでもいいな。甘いものだ、甘いもの食べたい。今日の気分はケーキだ。クリーム系のやつ。
 
そういえば会社でもらったお菓子と飲み物が、一人で食べるには多すぎる。仕事終わりの岡田くんを捕まえて、おすそ分けすることにした。ついでにコンビニへ行ってケーキを買おう。
岡田くんには、コンビニに行こうと思っている&おすそ分けを渡したいので合流しましょう、と伝えた。
 
 
アパートから出て歩いていると、岡田くんが見えてきた。こちらに向かって歩いてくる。
無事に合流してすぐ「コンビニで何か買うの?」と聞かれ、
「甘いものを少々」と答えた。
 
「暑中見舞い」と言って渡されたコンビニ袋にはお菓子がたくさん入っていた。
その日フォーキーメンタルであることをラインの会話の中で伝えたのを気にしてくれていたらしい。え、どうしたの、やだ~ありがと~テレパシーじゃ~んと言いながら、岡田くんの優しさに感激していた。
パピコが入っていたので、二人で食べつつ帰った。
 
 
私もおすそ分けを渡してお互いにありがとう~なんて言いつつ解散。部屋に戻り、改めて袋のなかを見てみる。
 
岡田チョイスがこちら☟
パピコ マスカットオブアレキサンドリア(アイス)(帰宅時に完食)
・コロロ クラフトソーダ(グミ)
・ツブグミ 青夏ソーダ(グミ)
・ぶどうゼリー(でかい)
サクレ 梨(アイス)(なんとか溶けきる前に帰宅で無事)
・一口バームクーヘン
 
あふれる清涼感。暑かったもんね。とてもさっぱり系ね。
岡田くん曰く「夏だからね!」とのこと。そうだね、夏だね…!
 
一番ケーキに近いバームクーヘンを1分で食べ終わり、グミも半分くらい食べて、すぐ寝た。ちなみにあの時から今までずっと、ケーキが食べたいと思っている。