立ち読み書評
書店員さんごめんなさい。
私は本屋に行ったら十中八九立ち読みする。立ち読みするために本屋へ行くようなものだ。
京都に行ったとき、恵文社に寄った。本のセレクトショップだ。せっかく恵文社に来たのだから何かほしいと思って買った本がこれだ。
▼ザ・コーヒー・ブック
パンとカレーとコーヒーが好きだ。あとは、ずっと読んでいられる本が好きだ。この本もずっと読んでいられるタイプ。しかもコーヒーのこと。
ずっと読んでいられる本というのは、漫画「あたしンち」の中に出てきたタイプの本のことだ。
ユズヒコが寿司ネタの写真ばかり載った本を買ってきた。みかんがそれを見てバカにするのだが、結局自分も読み耽ってしまう、という話だ。
内容の濃さによらず、なぜかわからないけどつい読んでしまう本。そういう本が好きだ。
この「あたしンち」の作品に感化された私の実の兄は、カクテルの種類と作り方が書いてある小さい本を買ってきた。最初はバカにしてしまったが、みかん同様つい読み耽ってしまった。悔しい。
この系統として、今購入を検討しているのがこの本。
▼くいしんぼう
店頭で2~3秒だけめくって見ただけだが、かなり長い時間読んでいられると思う。
これは近々確実に購入する。コーヒーを飲みながらじっくり読んで、そして付箋を貼るだろう。
次に、今気になっているがそれよりも怖いという感情が先回りしてどうも勇気がでないのがこの本。
▼家族終了
まぁ、永遠のテーマですよね、家族の在り方って。(突然の口語)
これも立ち読みしただけだが、目次の内容にそこまで惹かれなかった(立ち読みするときは必ず目次を見る。目次が面白くない本・それなりに生きていればたどり着くことしか書いていない本は読まない)。
それと、「娘が嫁に行くことを『片付く』と表現する親」という一行が怖くて閉じた。
坂井順子さんは「負け犬の遠吠え」等有名な本を書いた方なんですね。どの本も装丁が素敵でつい手に取ってしまうのだが、独身で自由で理由のわからない背徳感のあるアラサーは、これまた訳のわからない動機息切れ(はい救心)。
いつか読めるのだろうか。きっと読まない。でもどこか読んでみたい気持ちもある。気がする。もはや怖いもの見たさだ。
同氏による「都と京」という京都本は普通に読んでみたい。
最後に、小学生向けだが大人が読むべき本だと思ったもの。
▼メシが食える大人になる! よのなかルールブック
大人が忘れがちでなかなかできていない、大切な心がけがたくさん書いてある。小学生向けなのでとにかくシンプルな言葉でわかりやすい。他人のためだけじゃなくて、まずは自分を大切にするのための行動や考え方のヒントにも思える。
成長するにつれて形成される「考え方のくせ」で、悩み苦しむ大人が多いように見受けられる。
当たり前のことしか書いていない。ただその大半を頭に入れて行動できている人はあまりいない。自分と周囲のチューニングが合わない人や、最近もんもんとすることが多い方には参考になるのかも。
あなたの最近気になる本は、どんな本ですか。
あなたがずっと読んでいられる本は、何ですか。