整える音楽(雑記)

打ち水をする人々がいた。焼け石に水だ。コンクリートに水がかかって、夕立のあとのような匂いがした。それを横目に自転車に乗って帰宅。
汗だらだらでお風呂に直行して、同時に洗濯機を回す。
19時すぎ外に洗濯物を干しても21時くらいには大半乾いているから恐ろしい。
 
あのーちょっとすみません、暑すぎませんか。
 
 
急に夏になって、完全に置いてけぼりになってしまった気分だ。夜寝るときも朝起きたときも会社でも、暑い。
体がへばってしまっているせいか、いつもとほとんど同じ一週間のはずなのに、心まで疲弊している。先週比で疲弊マシマシ。
 
「そんなときはとにかく美味しいものを食べるべきだ。ダウナーなときは少しいい肉を食べるべきだ。」脳で肉の賢人がささやく。
 
「しかし一週間はまだ終わっていない。ここで食べたらきっと私、翌朝、飛んじゃう。飛んだことはないけれど、飛んじゃいかねない可能性を秘めた疲弊度だ」一方で週の中日を懸念する賢人も脳内に鎮座している。
 
こういうときは大体おおよそ十中八九つまり要するにperhaps、考えることに疲れている。脳に登場人物が2人以上出てくるなんて正常ではないわ。これは夏のせい。暑すぎ。
 
 
こういうときの自分の扱い方を知っていると便利だ。
緊張したら手を洗うとか、焦ったら水を飲むとか、そういう「自分の中の決め事」があると安心できる気がする。これをルーティンと言うのかもしれないし、おまじないと呼ぶ人もいるかもしれない。引き寄せの法則を語りスプーン曲げを体験させられた怪しげなセミナーにさくらで参加したとき、講師の人も似たようなことを言っていた(この一文の情報量よ)。
 
頭の中に賢人が2人出てきてしまったように、精神の疲労を自覚したらまずは私はテレビを消す。そして音楽を聴く。
最近のお気に入りは「松木美定(まつきびてい)」。
 
力の抜き加減がちょうどよく、頑張りすぎていない感じの歌い方が心地よい。蓮沼執太フィルに似たようなおしゃれで予測できないコード進行、転調。
 
頭の中にこびりついた「今考えなくていいこと」がそれ以上大きくなれないみたいで、そのうち気が付くと、お米を研いでいないことを思い出したりしている。
やべ。炊飯器セットしなきゃ。