雑記(年末年始つれづれ)

「30越えるとさ…」という枕詞が好きじゃない。20代との明らかの差を示す内容を続ける際によく使われる。ポジティブな内容にも使用されるが、ネガティブな内容、特に加齢による能力低下などが続くことが多い。

あらゆることを年齢のせいにしたくないよ~、と思っているので、「30越えるとさ」などという言い訳がましいこの枕詞をあまり使いたくない。「悪いんだけどさ…」といいつつめんどくさいことを軽々しく押し付けてくる輩のようではないか。冒頭に申し訳なさを示せば許してもらえると思うな!という腹立たしさに似た感情が湧く。「30越えるとさ」。わかってる、ろくなことがないんでしょうと。

だが私はこのフレーズをとてもよく使ってしまっている。めちゃめちゃに使っている。たちが悪いことに、年下の20代後半の人と話すときに乱用してしまっている。記憶力の低下だとか、人目を気にしなくなるだとか、人に語るほどのことでもないような小さいことを羅列してしまう。20代後半の人たちだって遠くない将来、同じ感想を抱くであろう小さなつまらない変化。わざわざ取り立ててて言うことはない。

そんなことよりか

「30越えるとさ、圧倒的に話がつまらなくなるんだよね」。

これこそ真理。若い世代に伝えるべきことじゃないか。反面教師としておもしろい話のできる30代を心掛けてもらった方が、きっと世の中が明るくなるだろう。

 

年末年始に、「やっぱりそうだよね」と再認識したことがいくつかある。一つはスーパーの正月価格。普段のかまぼこが姿を消し、お前らどこから出てきたと言わんばかりの高級かまぼこ(のどぐろ入り)。一つは、昼から飲む酒がうまい、ということ。ちなみに夕飯を作りながら飲む酒もうまい。

「早い時間に飲む酒」と、「早い時間に入る風呂」と、「(テラスやピクニックなど)屋外での食事」。この3つは自分の中で同じ「やはり最高」カテゴリに属している。何度経験してもその度に改めて再認識できる快さ。鮮度の落ちない気持ちよさがこれらにはある。回想するだけで最高。イェイ。

 

髪を伸ばしたいが、毛量をとってすっきりさせたい。そう思って美容院に行ったら「毛量をとるという行為もまた髪を切ることと変わらないので、今の状態だと長さをキープするのはできないよ」と言われ全てがリセットされた10月。

そこから頑張って今まで美容院に行っていないが、そろそろ限界だ。でもまたリセットされてしまったら…?その恐れがよぎってまだ予約できていない。一つに結んでも襟足の短い髪がヘアゴムから外れてみすぼらしい。ハーフアップにしても、夕刻には落ち武者感あふれる。整髪剤で押さえつけて、時々櫛でなでつけることでなんとか回避しようと試みているが、できているかは不明である。行くか。そろそろ。覚悟を決めて。

 

岡田くんと出会うまでの、特に20代後半の私は、暇になるとや自分の老後を憂いた。さらに、それを引き起こしているのは全て自分の人間性によるものなのかと嘆いた。このことを自分よりも年上の人に話すたびに「焦っちゃだめ、いい人が現れるから」と微妙に外れた慰めをしてもらった。くそほどつまらない20代後半の嘆きを聞いてくれた上に慰めてもらっているのは承知だが、そうじゃないんだと。焦ってるんじゃないんだと。どうしてそれが伝わらないんだと憤ったものだった。

当時の私と同じような境地に至った年下の女性が、「子供がいて、年功序列で現世をはなれるという状況ならばこの憂いもないのかもしれない」と言っていた。

子供がいれば、か。

確かに私も20代後半は子供がほしかったような気がする。今、当時と同じ熱量で子供を希望していないことに、自分で驚いている。積極的に欲しいと思えていない。

「別にどっちでもいいんじゃないか」「夫婦二人で話し合って、後悔しない結論が出せれば」「周りがとやかく言うことではない」「家族の在り方の多様性が広まってきている」「その一方で消えることはない、世間の考え」「消えることのない、とやかく言う無責任な他人」「無責任な親戚」「親」「それに過敏になる自分」

 

吉川トリコ「おんなのじかん」を読んだという感想文を目にして、ぶっ刺さったというその人の感想もわりといい感じに自分にぶっ刺さったので勝手に掲載させていただく。

https://www.instagram.com/p/CnOod-DPylu/?utm_source=ig_web_copy_link

 

私がブログをしていること(テキストを書いていること)が岡田くんにばれた。二人でのんびりしているときに無意識にはてなブログを開いてしまった。「ブログやってるの?」と言われ、「トモダチがネ」片言になった私を見て確信したことでしょう。しかし岡田くんは優しいので、そういうプライバシーを詮索するようなことはしない。そもそも探してまで読みたいというほど興味はなさそうだ。

読んでないよねぇ?アカウント作って検索してないよねぇ?ねぇ。

 

後厄である。本厄であり大厄だった昨年、一番体調を崩したの某ワクチンの副反応で、それ以外は無事だった。母親の方が大手術をし、母方の祖父も年末に心筋梗塞でぶっ倒れた。幸いにして今では両人とも元の生活に戻れている。私の分まで体調不良を請け負ってくれたのかわからないが、あながち間違っていない気がしないでもない(?)

感謝を込めて、実家の方向に向かって指ハートしておく。