5月

5月は忙しかった。というか移動が多かった。

ゴールデンウィークに岡田くんの実家へ行ってご挨拶。二泊三日する予定で行ったら岡田くんのミスでうまく伝わっておらず、一泊二日と思われていた。すみません、もう一泊お世話になります…、と言う気まずさよ。

岡田くんの地元は田舎だ。空を遮る高い建物は皆無で、周りには田んぼやりんご畑が広がっている。だからと言って、私の地元の田舎にあるような崩れかけた廃墟とかは無い。同じ田舎でも、岡田くんの地元はきれいで、人の手が行き届いている。

滞在中、近所のおじさんが訪ねてきた。岡田くんの同級生のお父さんで、家族ぐるみで仲がいいそうだ。岡田くんが「おじさんお久しぶりです」とあいさつしたと思ったら「おお!元気か!今日はお前はいいんだ!ヘミさんに会いに来た!」「これ、ここいらで一番おいしいパン!」そういっておいしそうなパンを手渡された。どうやらおじさんの奥さんと私の名前が同じらしく、それで見に来たそうだ。おじさん、キャラが濃い。

岡田くんの実家の周りを散歩した。通っていた小学校とかにも行った。かなりエモい。(先日、学生時代のバイト先の先輩から連絡が来た際、会話の中でエモいと使ったら、「エモいは古い」と言われてしまった)

(写真を撮ろうとする岡田)

 

ゴールデンウィークのあとは、岡田くんの妹さんの結婚式に参列するべく、鎌倉へ。

お呼ばれドレスなんてのは20代後半に買ったものの、30代になりデザインも色も似合わなくなってしまったため、数か月前に売った。確か2万円くらいで買って、3回くらいしか着なかったのだけれど、売ったら50円にしかならなかった。微妙な気持ちになったが、売れただけましだったのだろうか。

要するにドレスは無いので、今回はレンタルドレスを利用した。これがとてもよかった。流行のデザインも有名ブランドもかなり充実していて、併せてアクセサリーやバッグ、靴なんかも一緒にレンタルできる。かなりセコイ性格なので、ぶっちゃけドレスだとか特別な時にしか身に着けないものにお金を払いたくない。

そんな私にもレンタルドレスのサービスはフィットした。宅配で届いて、使ったあとは届いたときの箱に詰めなおして返送するだけ。コーディネートにも悩まないし、今後も機会があれば積極的に使いたい。

dress-cons.com

(私が使ったのはこれ。)

 

ドレスの話はさておき、鎌倉での結婚式はとてもシックでおしゃれで、花嫁である妹さんはとても美しかった。素敵な式だった。だめだ、結婚式の話じゃなくてレンタルドレスの話になった。料理もおいしかったし、素敵な式だった。あー完全にレンタルドレスの話になってしまった。

 

某日、昼前に二人で出かけた。道中「名字から名前を呼んでよ」と言って半ば無理やりフルネームで呼ばせた。「ヘミヤマさん」と岡田くんが呼んで、私がそれに「はい!」と返事するいう遊びをしていたら、「3歳なの?」と言われた。いいえ、今年33歳です。

 

書類を提出した。マスクを外して、免許証の顔写真と照合してもらい、受理となった。

 

岡田くんに、もう一度フルネームで呼んでくれ頼むといった。

「岡田ヘミさん」

元気に返事した。今年で33歳児。「結婚てこんな感じなの?」と岡田くんが言っていた。うーん、今のところはまあ、こんな感じでよろしく。

 

ということで(回りくどく申し訳ないです)結婚しました!

わーいわーいわっしょいわっしょいと喜ぶほどには実感がわかず、それよか内祝いやら写真撮ったりするやらどうするやら、考えなくてはならないことが後を絶たずにげんなりしています。銀行の名義変更で新名字を書きまくってやっと、結婚したんだな…と思いましたが、電話で名乗るときはいまだ旧姓がポロっと出てきたり、まだ新名字がしっくりこなくて、自分の名前の字面に「誰?」みたいな違和を感じます。

友達に連絡してお祝いの言葉を言ってもらったのは嬉しかったです。ただやはりハッピー!新婚イェーイ!みたいなテンションにはなりませんね。若くないからかな。

指輪を購入したのですがまだ届いていません。それもあってか岡田くんは私よりも実感が無いみたいで、新婚生活ってもっと楽しくてよくない?ってくらい、普通。楽しくないわけではないですが、何せ休日が合わない上、岡田くんは朝早く帰りが遅い。ゆえに、そもそも会えない。一番最初に結婚してよかったと思ったのは、そんな岡田くんの生存確認がしやすくなったことでしょうか。

本当はもっと手放しで自分の結婚を喜びたいのですが、う~ん、まだなんか微妙。いやそんなもんだよ、と言われたらそれまでなのですが。岡田くんに結婚の実感を沸かせることもできるのでしょうか。

 

それはさておき、ほぼ私信になりますが、Shortnote時代からお世話になっている皆さんには、私のメンタルが落ち込んだ時には励ましていただき、のろけたいときには海より広く深い心で受けとめていただきました。感謝感謝です。も~ほんとに、スペシャルサンクス。ラブ&ピース(?)今後ともよろしくお願いいたします!